精神科外来
こころの病気は、「脳の病気」であることも少なくありません。
何らかの脳の機能異常などがあり、それがゆえに心身の症状となることがあります。
原因がわからないことも多く、脳の機能をお薬で調整することで症状コントロールしやすくなります。
そのような病気の場合は、精神科外来でご相談ください。
精神科外来とは?
ストレスがかかると、「こころ」と「からだ」の両面に影響がみられます。精神科外来では、「こころ」に症状が目立っている病気を扱っていきます。
それに対して心療内科外来では、こころが原因となって「からだ」に症状が目立っている病気を扱っていきます。
当院ではこころの外来として、精神科外来も心療内科外来も精神科医が診察しています。「こころ」が原因となって心身に症状が認められている方は、気軽にご相談ください。
患者様によっては、クリニックでの治療が適切ではない場合があります。その場合は、入院施設や専門外来などへの受診を勧めさせていただきます。
精神科外来は、完全予約制となっています。初診は30分程度のお時間を確保する必要があります。このため、予約がとりづらくなっておりますこと、ご了承ください。
精神科外来で診療している病気
当院の精神科外来では、こころの症状が中心となっている病気の診療を行っています。
こころの病気は、大きく3つの原因に分けてみていくことができます。
- 心因性:こころの反応が原因
- 内因性:脳の機能的異常が原因
- 外因性:脳のダメージが原因
となります。
精神科外来では、おもに内因性と外因性の病気を診療しています。具体的には、以下のような病気が対象となります。
それぞれの病気について詳しく知りたい方は、精神科の診療内容のページをご参照ください。
当院の精神科外来の特徴
当院の精神科外来では、
- 心理面や社会面からもサポート
- 精神科病院とも連携
- 複数の医師で土日・夜も診療
以上のような特徴があります。
どの医師も「患者さんの目線にたった提案」を心がけています。
※当院の心療内科外来の特徴につきましては、「こころの外来の特徴と流れ」をお読みください。
病気によって現実的な面でのサポートも大切です。状況によっては、精神科病院と連携をとっていく必要があります。
当院ではこういった経済面や生活面でのサポートをしていくために、しっかりとしたソーシャルワーカー(PSW:精神保健福祉士)が在籍しています。
心の治療をしっかりと行うにはPSWの存在が不可欠ですが、収益につながりにくい部分ですので、クリニックでがPSW在籍している医療機関は多くはありません。当院ではこういった部分にも力を入れて、生活面も含めたサポートを心がけています。
精神科外来のお薬に対する考え方
精神科外来では、
- 内因性:何らかの機能異常が原因
- 外因性:脳のダメージが原因
の病気の治療を行っていきます。これらの病気では、カウンセリングや精神療法だけではコントロールが難しいことが多いです。
このため精神科外来では、お薬をつかって治療していくことが多いです。お薬によって脳の機能を整えることで、症状の改善を目指していきます。
もちろん患者さんの気持ちは尊重していきながら、治療を進めていきます。お薬の必要性の度合いは病気や病状にもよります。それぞれの病気でのお薬の役割を理解いただいて、患者さんごとに適切なお薬を選んでいきます。
例えば統合失調症では、お薬による治療が必要不可欠になります。こういった病気では、「どうしてもお薬を使いたくない」という場合は、当院では治療が困難になることもあります。