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コロナ後遺症外来

当院では、まずは内科で身体的な原因を精査し、そのうえで心療内科で治療をすすめていきます。

心身の両面からアプローチすることで、コロナ後遺症に対して治療を進めていきます。

また当法人では、有効な治療選択肢の一つと考えられているTMS治療を行うことができます。

東京横浜TMSクリニックでは、コロナ後遺症に対するTMS治療の臨床研究も実施しており、ご協力いただける方も募集しております。

当院のコロナ後遺症外来とは?

当院のコロナ後遺症専門外来では、心身の両面からアプローチできることを特徴としています。

まずは身体精査を当院の内科(3F)で行っていき、明らかな原因がなければ心療内科で対応していきます。

心療内科では、一般的な心療内科のアプローチで、コロナ後遺症に伴う症状の改善を目指していきます。

また、有効な治療法と考えられている2つの治療法については、以下のクリニックに紹介となります。

  • Bスポット療法(EAT:上咽頭擦過療法):もぎたて耳鼻咽喉科・東京ボイスクリニック品川耳鼻咽喉科
  • rTMS療法(反復経頭蓋磁気刺激療法):東京横浜TMSクリニック(当法人)

このうちrTMS療法は、当法人で臨床研究も実施中になります。

Bスポット療法の連携医療機関

Bスポット療法は、慢性上咽頭炎に対する治療法として以前から耳鼻咽喉科で行われてきましたが、どこでも行っている治療法ではありません。

当院では、特にこの分野での造詣が深い、もぎたて耳鼻咽喉科と東京ボイスクリニックと医療連携しており、ご紹介させていただいています。

初診時に鼻のファイバースコープにて上咽頭の状態、上咽頭炎があるかどうかを確認し、治療適応である場合を適切に判断いただき、Bスポット療法を施術いただけます。

また、単に上咽頭を塩化亜鉛で擦過するだけでなく、他の手技や治療を組み合わせることで、治療効果を高める工夫をしておられます。

アクセスにつきましては、各ホームページをご参照ください。

rTMS療法の連携医療機関

当法人では、東京横浜TMSクリニック神奈川(こすぎ神奈川院)と東京(みなと東京院)の2院運営しております。

東京横浜TMSクリニックは、自由診療のクリニックでは日本有数の治療実績があり、営利的な医療機関とは一線を画し、治療水準と医療倫理を担保しています。

そのうえで、rTMS療法を提供している医療機関としてはリーズナブルな金額に抑えています。

rTMS療法の効果が期待できるか、症状を心理検査で評価させていただいた上で、最適な治療プロトコールを模索しています。

慶應大学特任准教授の野田賀大先生のもと、コロナ後遺症に対するTMS治療探索プロジェクトを行っています。

コロナ後遺症の治療法とは?

コロナ後遺症は様々な病態があると考えられており、治療も手探りでおこなわれてきています。しかしながら臨床的に有効な治療法・対処法が少しずつ確認されてきています。

具体的には、

  • 生活療法(生活上の注意点)
  • 薬物療法
  • 東洋医学(漢方・鍼灸)
  • 慢性上咽頭炎治療(Bスポット療法)
  • rTMS療法(反復経頭蓋磁気刺激療法)

これらのうち、特殊な2つの治療法こちらで掘り下げ、最後に生活療法について詳しくお伝えしていきます。

※コロナ後遺症について詳しく知りたい方は、『コロナ後遺症とは?症状・治療について』をご覧ください。

Bスポット療法

コロナ後遺症は、慢性疲労症候群(ME/CFS)との関連性が指摘されています。

以前からあるME/CFSにおいても、慢性上咽頭炎を合併していることが多く見られますが、コロナ後遺症においても、高率で慢性上咽頭炎の合併が見られます。

この慢性上咽頭炎に対して、以前から一部の耳鼻咽喉科で行われている治療法が上咽頭擦過療法(Bスポット療法、EAT)です。

塩化亜鉛溶液を染み込ませた綿棒を鼻の穴やのどから挿入し、上咽頭を擦過します。

東京医科歯科大学の堀口申作教授が考案した治療法であり、塩化亜鉛による抗炎症効果、迷走神経の機能改善効果などの治療効果があると考えられています。

  • 塩化亜鉛による消炎効果:抗炎症効果、収れん効果
  • 瀉血による効果:脳脊髄液、リンパ液や静脈還流の改善、老廃物除去
  • 自律神経の刺激効果:迷走神経機能の改善、炎症反射の改善
    (もぎたて耳鼻咽喉科HPより引用)

鼻の奥や喉の奥を擦過しますので痛みを伴う治療ですが、他の疾患ではIgA腎症に対する治療でもおこなわれるなど、安全性が確認されています。

また状態によりますが保険適応でき、安価で受けられる治療法でもあります。

処置後数時間は軽い風邪のような症状が出て、だるさ、喉の違和感や鼻水やくしゃみが出やすくなります。ポケットティッシュや替えのマスクを持っていかれると便利です。

rTMS療法

rTMS療法は、磁気を利用して頭蓋骨を飛び越え、その内側の脳にピンポイントで刺激をする治療法になります。

欧米では2008年より、日本でも2019年より保険適応も認められている治療法で、うつ病に対するエビデンスは豊富な治療法で、欧米では強迫性障害や依存症などにも治療拡大されています。近年は心の領域だけでなく、脳梗塞後の麻痺に対するリハビリなどの領域でも、注目されている治療法です。

うつに対しては保険適応ではありますが、その要件は非常に厳しく、コロナ後遺症の方では自由診療での治療を検討いただく形となってしまいます。このため治療費が高額となってしまうことが最大のネックです。

その一方で、副作用の少なさや治療期間の短さがメリットとなる治療法です。

  • Bスポット療法での痛みが厳しい方
  • Bスポット療法で効果が不十分な方
  • うつ症状や不安症状などが明らかな方(特にブレインフォグと呼ばれる認知機能低下)
    は有効な治療法のひとつと考えられています。

※詳しくは、『新型コロナ後遺症とは?TMS治療の可能性』のページで解説しています。

生活療法(コロナ後遺症での生活上の注意点)

コロナ後遺症では、本人には特に思い当たるような原因がないのに症状が悪化してしまったり、一度消失した症状が再発してしまったりします。

コロナ後遺症の症状を予防したり緩和したりするためには、どのような生活上の注意が必要でしょうか?最後に、コロナ後遺症の療養で良いと考えられる生活上の留意点を解説します。

  • だるくなることはしない

走ったり、筋トレをしたりといった身体的な活動から、頭脳労働、長時間の気を遣う会話や口喧嘩といった精神的な活動まで、とにかく「だるくなること」は症状を悪化させる可能性があります。

ME/CFSの状態に移行しうることを踏まえると、コロナ感染後少なくとも2か月はだるくなるような活動は控えていただくことが重要です。

倦怠感が続くのであれば、その後もだるくなるような活動は控え、治療により回復してくるのを待ちます。日常的な動作や軽作業では倦怠感が生じないという状態まで回復してから、様子を見ながら徐々に活動性を上げていくアプローチが必要となります。

  • 禁酒

飲酒はだるさを増し、睡眠や抑うつの症状を悪化させます。治療には禁酒が欠かせません。

  • 入浴は避け、シャワーで済ます

しばしば、入浴はPEM(労作後倦怠感)を引き起こします。シャワーでもだるくなる場合、椅子に座って浴びる、洗髪は家族に介助してもらうなど、だるくならない工夫が必要です。

  • BGMや騒音環境を避ける

大きな音や強い光も症状を悪化させることがあり、音のある環境を避けたり、耳栓やサングラスを用いて刺激を緩和すると良い場合があります。

  • 食べない方が良いもの、食べてもよいもの

食事をどれだけ気にするかは症状の程度にもよりますが、脂っこいもの、甘いもの、カフェイン、炭酸は胃酸逆流を促進するため、できるだけ減らした方が良さそうです。また、ナッツ、チーズ、カフェインは頭痛の原因にもなります。

食べても良いものとしては、魚介類や鶏肉、野菜、大豆食品、海藻、玄米などの脂肪分が少なく、ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んだ食品が考えられます。

  • サプリでアミノ酸や亜鉛を補う

疲れる活動をしてしまった場合、必須アミノ酸の一種であるBCAAを摂ることで倦怠感、筋肉痛、ブレインフォグが和らぐ事があります。

また、血液検査で亜鉛の不足が指摘された場合、処方薬やサプリを用いて亜鉛を補うことでも倦怠感の緩和に効くことがあり、また脱毛や味覚障害の予防になると考えられます。

※亜鉛欠乏症とその治療については、『亜鉛欠乏症とは?亜鉛のサプリメントとお薬について』をお読みください。

  • スマホを見すぎない

スマートフォンの使用も頭痛や倦怠感を悪化させます。症状がある場合は使用を最低限に抑える、症状がない場合も以前までの半分にするなど、デジタルデトックスが有効です。

  • ぼーっとする時間を増やす

心身への負荷や刺激、情報の過多を避け、何も考えない時間を増やします。マインドフルネスがお勧めです。

このようにして急性期は休養に努めて、少しずつ回復の実感がでてきてから、行動活性化していくことが大切になります。

コロナ後遺症でお困りの方はご相談を

当法人では、まずは身体的な原因が内科を内科にて確認させていただきます。

異常が認められない場合は、心療内科のご予約をとらせていただきます。

心療内科の初回は30分の時間を確保してのご案内となりますので、予約が取りづらい場合がございます。

コロナ感染後に続く症状でお困りの方は、当院にご相談ください。

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